突然のセリフ
ルーチン化したプレイを続けていた僕とあきこちゃんとの間に「安定」という名の「慣れ」が生じてきていたのは僕も感じてはいた。バタバタしたプレイからの脱却が目的で意図的にプレイをルーチン化していたのでこれは僕の想定内ではあったけれど、「慣れ」が「飽き」になってしまう事はどうしても避けなければならなかった。これにはプレイを重ねていくうちにあきこちゃんも何かを感じていたようで、ある日のこと。
その日はホテルのバスルームで浣腸をしていた。 いつものようにあきこちゃんの肛門にガラス製浣腸器を突き刺し微温湯を注入する僕。目を瞑って便意を耐えるあきこちゃん。ここまではいつもの光景だった。そしていざ排便の瞬間を迎えようとしたときに・・・
「私の臭いウンチ見て!」
意を決した表情で叫び気味にあきこちゃんがそんなセリフを吐いた。
「えっ・・・(;・∀・)」
僕は突然のことに呆気にとられてしまって何も言えない。
シャ~~~~ッ、シャ~~~~ッ、ブボッ!ブボボボボ・・・
そうしているうちにあきこちゃんの排便が始まってしまった。最近下痢気味だと訴えていたあきこちゃんなので固形便は出てこないがそれでも途中から茶色く濁ってきた浣腸液に軟便らしきものが混じっている。バスルームにいつものニオイが漂い始めた。
グブッ!グブブブ・・・ ブッ・・・
続けざまに軟便が飛び出してきてバスルームの床に溜まっていく。
(どうしよう・・・)
きっと、あきこちゃんなりに僕を喜ばせようとして用意してきたセリフに違いない。しかし、僕はこのセリフがどうにも苦手だった。スカトロビデオによく登場するセリフだが、どうにもこれが陳腐なものに聞こえてならなかった。まさかそれをあきこちゃんが言い出すとは・・・一体どこでこんなセリフを覚えてきたんだろう? あきこちゃんが普段このセリフを使い慣れてないというのは、言うときの意を決した表情と上擦り加減の声が証明していた。
「それもう言わないで」って言ったらあきこちゃん傷つくかな・・・
ヴィ~~~・・・・・・グジュッ・・・グジュグジュグジュッ・・・
水っぽいおならの後に泡状のおならが出始める。そろそろ排便が終わる合図だ。
だからといってスルーしても傷つけちゃうよな・・・
どうやら排便が終了したようだ。あきこちゃんが『言ってしまった・・・』とも『言ってみたけど・・・どう?』ともとれるような顔をしてこちらを向いている。バスルームに変な空気が流れ始めた。
「ありがとう。すごく嬉しいよ。でも、俺はあきこちゃんが普通にうんこしてくれるのが一番嬉しいの。だから、もう恥ずかしいことは言わなくても大丈夫だよ・・・ありがとう・・・」
僕は正面からあきこちゃんの頭を抱えるように抱きしめて耳元でそう囁いた。正直かなり格好付けすぎだとも思ったしとんでもなく恥ずかしかったけれど、あきこちゃんはもっと恥ずかしい思いでこのセリフを言ったに違いない。そう思ったらこうせずにはいられなかった。僕を喜ばせようと頑張ってくれたことが愛おしくてしょうがない。
その日はそのままプレイが終わった。出来るだけ優しく接したつもりだがフォローできていたどうかは僕にも自信がなかった。少し微妙な空気のまま帰るあきこちゃんを見送る。
次に呼んだとき、あきこちゃんはいつものあきこちゃんに戻っていた。
そしてあきこちゃんがそのセリフを言う事はそれ以降二度となかった。
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