高卒採用の千夏ちゃん
むかし勤めていた職場に千夏ちゃんという娘がいた。
たしか高卒採用だったので当時18歳だったはず。職場の近くで実家暮らしをしていたので家族全員を見かけた事があったけれど、千夏ちゃんがやせ型なのに対しご両親はかなり立派な体型をしていました。少し年の離れたお姉さんも豊満な躰つきをしていたので千夏ちゃんもいずれそうなってしまうのは容易に想像できた。
本人もよく「太りやすい体質なんですぅ~」と屈託のない笑顔で言っており、そういえば痩せているのに顔は聖飢魔Ⅱのベースみたいな感じでちょっと大きくて顔と全身のバランスが少し取れていなかった。きっとお姉さんのように太ってしまえばそれが目立たなくなるんだろうな。そんな千夏ちゃんも明るい性格と天然キャラで会社の人達から愛されていた。
実際僕も普通に可愛い娘だと思って接していました。
おならがブッて出ただけだった・・・
その日は朝から事務仕事だったので千夏ちゃんのとなりの机で報告書をまとめていた。千夏ちゃんも真剣な表情で何かを計算している。女性主任が外回りに出ていたので事務所は2人っきり。しばらく報告書作成に集中しているとどこからともなくプ~ンと異臭が漂ってくる。
「・・・?」顔をあげて千夏ちゃんの方を向く。
「はるちゃんも食べる?」クチャクチャ何かを噛みながら僕に茶色い干からびた物を渡そうとする千夏ちゃん。
「えっ・・・これなに?」
「スルメ♪小顔になるんだよw」いつものように屈託のない笑顔。可愛いけれど臭い。
「あっ、ありがとう・・・」
「少しは小顔になったかなぁ?」
「だと・・・いいねw」
しばらくして外回りから主任が帰ってきて「ん?なにこのニオイ!クサイ!」と大騒ぎされた。そんな主任も千夏ちゃんから事情を聞くと小顔論に興味津々で結局3人でまたスルメを噛み始める事になるのです。そんな緩い職場でした。
スルメを噛みながら報告書作成に戻るといつしか主任と千夏ちゃんが雑談を始めていた。議題は「便秘について」。以前からこのブログに書いているが僕は少なくともこの女性主任から男性をして扱われていないところがあって僕の前でシモの話をされることが多々あった。
「そういえば乳糖どうだった?」
「え~っ、あんまり効かなかった」
乳糖とはウチで扱ってる商品で朝飲むと半日程度で腸内の便が全部出てスッキリするというようなものだった。たしか腹痛を伴わないユルユルの便が勢いよく出てくるらしい。千夏ちゃん乳糖飲んだんだ。
「そう?私なんて半日トイレに行ったり来たりだったよ」主任はお世話になっている方だけど母親みたいな印象の方なのであまり排便状況は聞きたくない。
「う~ん・・・効かなかったってゆーか・・・」千夏ちゃんが僕の方をチラチラ見ながら何かを言いよどんでいる。
「はるちゃんだったらいいでしょ?どうだったの?」主任から見れば僕も千夏ちゃんも子供みたいなもんらしく身内でなに恥ずかしがってるんだよという雰囲気で千夏ちゃんに真相を話すよう促す。
「おならがブッて出ただけだった・・・」
「アハハハ」
意を決したように千夏ちゃんが話すと主任が大笑いした。恥ずかしそうに千夏ちゃんが俯いている。
そんな事では主任は動じない。「アハハおならだけだったの?」追い打ちの質問を投げかける。「おならしか出なかった・・・」よく見ると千夏ちゃんが赤くなってる。
見ていてなんか可愛い。
怪しい中国茶の威力
「結局何日出てないの?」
「4~5日かなぁ」
もの凄い会話が僕の前で交わされる。
すると主任が「ちょっと強いけれどイイのがあるよ」と怪しげな箱をロッカーの中から取り出した。
主任の手には明らかに日本製ではない濃紺の小箱。漢字のみの文章が書かれてる・・・思い出した。千夏ちゃんが入社するちょっと前に出入りしてた健康食品業者の人が置いていった中国茶の試供品だ。
確かあの時は興味本位で飲んだ主任ともう一人のおばちゃん社員が数時間後にバックヤードに一つしかない女子トイレの奪い合いをしたって言ってたな。それを千夏ちゃんに飲ませるつもりなのか・・・?大丈夫なんだろうか?
しかし主任は平然と「ちょっとこれ試してみたら?」千夏ちゃんもそれに「は~い。」
これにはたまらず「千夏ちゃん!これ凄く強いお茶みたいだけど大丈夫?」と僕。
千夏ちゃんも躊躇する事なく「もう早く出したいから大丈夫」と乗り気な様子。この会話をしている間にも主任は給湯室へ向かって何かをし始めていた。数分後、マグカップに注がれた怪しい液体を主任が持ってくる。
「はるちゃんも飲む?」
「いえ、そんなの飲んだら内蔵まで出ちゃいますから!」
2人ともそれに大笑いしていた。
「もう少しでお昼だから夕方くらいには効くかもね」
「効くかな?なんか楽しみ♪」
千夏ちゃんはちょっとワクワクしているようだった。冷静に考えると今の僕はもの凄いことを見守ってるんじゃないだろうかという気持ちになってきた。4~5日うんこが出てない娘が中国茶を飲んでうんこが出るか出ないかをワクワクして待っている。
傍らでずっと見守っていたい。
しかし午後からは僕と主任がフロントに入らなくてはいけない。残念ながら便意を感じてる姿やうんこをしに行く姿を見守ることが出来ない。
主任と2人きりのフロント業務。
千夏ちゃんは一人で事務仕事を片付けていた。相変わらずお客さんはまばらだ。そうなってくると2人の話題は千夏ちゃんに中国茶の効果が現れるかどうかに向かった。
「主任まえにあのお茶を2人で飲んで大変だったんですよね?」
「あのお茶は強力だったわ~2人ともその時フロントに入ってたからお客様用のトイレに行けなくって交互にバックヤードのトイレを使ったのよねw」
きっと残り香ももの凄かったに違いないがウチの女子社員同士は同一派閥に対しての結束が硬いのでそういった話は出てこなかった。いや、よく考えれば主任自体が当事者なので残り香=自分のニオイとも言えるのでそんな事を言うはずもないか・・・どちらにしてもその時の2人はおばちゃん社員なのでそれほど聞きたい話でも無かった。
「でも千夏ちゃん乳糖も効かなかったんですよね?」
「わたし乳糖が効かないって人初めて聞いたよ!あれだって凄いんだからねw」
主任の乳糖便事情は聞きたくない。
「千夏ちゃん大丈夫ですかね?」
「ちょっと様子を見てくる」
主任が千夏ちゃんの様子を見に事務所へいく。そして戻ってくるなり
「全然ビクともしてないってwあのコのお腹も頑固だねぇ」
それを聞いてちょっと安心したような少し残念なような複雑な気持ちになった。
そのまま夕方になりあともう少しで帰れる時間になった頃、バックヤードのトイレの前に千夏ちゃんのサンダルがあるのに気付いた。裏方作業をするためにバックヤードに下がってきた主任もそれに気付く。
「効いたんですかね?」
「効いたのかな?」
ゴンっ!
フロントに戻って接客をいくつかこなし10分程度してからバックヤードにもう一度戻るとちょうど千夏ちゃんと主任が立ち話をしているところだった。
「………ゴンっ!って・・・」歩きながらだったので最後のゴンっ!というところしか聞こえなかったが千夏ちゃんが僕の姿に気付いて急に話を止めた。
「お疲れ!」
「うん」
ニッコリ笑ってるけどなんか気まずそうだ。
「どうしたの?」
「はるちゃん!千夏がね、お茶がちゃんと効いてゴンっ!て音がしたんだってwww」
「あっ、ダメ!」
慌てて千夏ちゃんが主任の口元を手のひらで塞ごうとする。その様子がなんだか可愛らしい。でも主任が言っていることの意味が今ひとつわからない。リアクションに戸惑っている僕の姿が面白かったらしく主任がもう一度話し出す。
「さっき急にお茶が効いてきたんだって、そしたらね、便器に落ちた時にゴンっ!て音がしたんだってwww」
千夏ちゃんも諦めたみたいで一緒になって笑ってる。どうやらゴンっ!という音は便秘便が便器の底に落ちた時の音だったようだ。
千夏ちゃんいったいどんなうんこしてるんだよ・・・
僕はこの会社でスカ属性がある事はバレていない。今回はただ一緒に笑うことしかできなかった。主任がいなければ隙を見て残り香の確認が出来たかもしれないのに。
後に陽子ちゃんが下痢をしてセーラームーン・オールドがゆで卵の臭いのするうんこをしたバックヤードの女子トイレは、和式なので千夏ちゃんがした便秘便は一旦和式便器の底に当たってから水流とともに便器前部にある水溜りへと流れていく構造になっている。
とはいってもゴンっ!と鳴るほどの便って一体どんだけの密度なんだろう。きっと巨塊然とした立派なブツだったに違いない。巨大松ぼっくりのような、小さな塊が押し固められたような千夏ちゃんのうんこ。
ゴンっ!と便器を鳴らせるくらいのうんこの直径が気になる。千夏ちゃんの肛門は一体どれだけ広がったんだろう?今回はおならは出なかったんだろうか?
いま入ったらやっぱり臭いかな・・・
便秘便特有の異常発酵臭・・・
嗅ぎたかったな・・・
千夏ちゃんはそれからしばらくして「やりたいことが出来た♪」といってあっさりと辞めていった。あれから10数年。千夏ちゃんももう三十路だ。いまでも便器を鳴らす巨大糞をしているんだろうか?いまでもあの体型を維持しているんだろうか?
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